夜と霧(Nuit Et Brouillard/1955)
監督:アラン・レネ

 ナチの強制収容所のドキュメンタリー映画。32分しかないが32分以上なくてよい。死体がブルドーザーでかき集められたり、バケツに盛られた首とか、いろいろと生々しい映像が連続して気持ち悪くなるのだが、うーむ、と沈黙するしかない。はたして本当に悲惨さがつたわってきているのか、それさえよく分からない。とにかく淡々として、音楽も淡々となっている。その淡々とした姿勢は好感だ。
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