ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア(Knokin' on Heaven's Door/97)
監督:トーマス・ヤーン
出演:ティル・シュバイガー / ヤン・ヨーゼフ・リーファース / ティエリー・ファン・ベルフェーケ / モーリッツ・ブライプトロイ / フープ・シュターベル / レオナルド・ランジンク / ラルフ・ヘアフォート
 
 
 ドイツ映画。偶然病院で同質になったガンの末期患者二人。一人はいままで海を見たことがない。ふたりで死ぬ前に海を見に行こうということになり、病院の駐車場にあった車を盗む。偶然ぬすんだ車はギャングたちが現金100万マルクを輸送中の車であったことから末期患者二人の計画は狂い始めるものの・・・。全体的にコメディタッチ。
 「天国じゃ雲にこしかけて海を見るのが流行っているんだ」というセリフだけでこの映画が好きになってしまった。
 葉巻、たばこ、あたらしいスーツ、銀行強盗、とつぜんの発作、ママへのキャデラック・・・。
 ストーリーもありがちだし、笑いも平凡、斬新さとかは取り立ててないのだが、テンポがよく、ハリウッドには絶対無いような素朴な雰囲気がいい。
 いうまでもなくディランの曲をカバーした主題歌は最高だ(わたくしてきにはガンズアンドローゼズとU2のカバーバージョンがすきだが)。  ところで主演二人の役は英語はかなりしゃべることができるのに、フランス語は簡単な文をよむのにホテルで独仏辞書まで借りているところをみるとぜんぜん知識がないらしいことがわかる。二人の役は大卒のインテリ(ドイツは大学まで行く人は日本に比べかなり低く20パーセントをちょいこえるくらいで、SPDとかかが大学進学率の低さを嘆いているらしい。)にはみえなのでこれが平均的ドイツ人なのだろうか。
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