監督：ジョン・マッデン
出演：グウィネス・パルトロウ / ジョセフ・ファインズ / ジェフリー・ラッシュ / コリン・ファース / ベン・アフレック / ジュディ・デンチ / トム・ウィルキンソン
　
　
　新進気鋭の劇作家ウィリアム・シェイクスピアはスランプに陥っていた。まだだれもかれの天才に気がついていない。悩みに悩むシェイクスピア。
　一方、演劇がだいすきでシェイクスピアの言葉を愛する貴族の娘は男に扮して（とうじは男性しか舞台にたてなかった。歌舞伎とおなじようなもんですね。）シェイクスピア劇の俳優オーディションにくる。彼（ほんとは彼女）の演技に圧倒されたシェイクスピア。シェイクスピアはこの男（ほんとは女）をおっかけて屋敷までいってしまう。屋敷では女のかっこうしているわけだが、この女に惚れる。
　が、このお嬢様、ほかの貴族のおとことの婚礼がきまっていてほんとうはシェイクスピアがすきなのにどうしょうもできない。
　恋に落ちたシェイクスピアからは言葉があふれ出し、『ロミオとジュリエット』をかきあげる。
　紆余曲折をへて、『ロミオとジュリエット』の主役はシェイクスピアとこのお嬢様がえんずることになる・・・
　などなどいっぱい複雑といえば複雑にからみあってるのだがストーリーは意外とわかりやすく、展開も読めないこともない。が、よくこう再構成したもんだと感心してしまう。
　いちばんおもしろいキャラはエリザベス女王。それにしてもあの衣装、あの化粧はすごい。しゃべりかたもおもしろいし。
　あとシェイクスピアを演じたジョセフ・ファインズってイチローににてるとおもうんですが・・・ってひげだけか？
　シェイクスピアやエリザベス朝演劇に知識があるとより楽しめると思う。たとえば芝居がだいすきで芝居小屋に頻繁に通うものの演技が下手で俳優になることができず、ネズミを飼い慣らしている少年。なかなか独特のいい味をだしているのだが、この少年はジョン・ウェブスターという。ジョン・ウェブスターは普通「シェイクスピアと同時代の劇作家」として説明される有名な劇作家だ。などなど。ほかにもいろいろ仕掛けがあるのかもしれない。
　もんくをいうなら映像。映像がいまいち美しくないような気がした。色とか構図とか・・。
　しめのことば。
　
　
　
All the world's a stage,
　
And all the men and women merely players
　
: Shakespeare, As You Like It