ハムレット 2000/米

監督:マイケル・アルメレイダ
出演:イーサン・ホーク / リーブ・シュライバー / ビル・マーレイ / サム・シェパード / カイル・マクラクラン / ダイアン・ベノーラ / ジュリア・スタイルズ / スティーブ・ザーン / デシェン・サーマン / ジェフリー・ライト / カール・ギアリー / ポーラ・マルコムソン / ローム・ニール / ポール・バーテル


時代は現代ニューヨーク。デンマーク王国がニューヨークの大企業デンマークコーポレーションになり、王様が社長になっている。

乾いた映像が美しい。

ハムレット(イーサン・ホーク。この人ロマンス小説書いたり、ドイツ語とフランス語に堪能だったり、さらにピアノ、ヴァイオリン、トランペットとか楽器もできたりするうえ、あれだけの美貌をもっているという、天を恨むしかないような男。)も、オフィーリア(ジュリア・スタイルズ。あの白い透明感のある顔はスゲーな)もかなりの美男美女でなかなか良い。

セリフはシェイクスピアのものをつかっているわけで、これだけ詩的な言葉が連発されるとさすがに疲れてくる。言葉が豊穣すぎて二時間弱の時間が余りにヘビーだ。

ストーリーは本当に驚くべきものだ。かなり複雑で説明しようにもしにくいのだが、復讐が中心となっている。デンマークの王様が死に王様の弟が王様の死後わずか2ヶ月で未亡人と結婚する。実は王様は弟に殺されていたのであり、それに気がついた王子ハムレットが復讐に乗り出す。それと同時にハムレットとオフィーリアの恋愛模様も描かれる。

ストーリーは二時間で描くには複雑すぎることもないのかもしれないが、やっぱりセリフがどうも気にかかる。ディカプリオ主演の「ロミオ&ジュリエット」を見たときのも思ったが、シェイクスピア作品の言葉やストーリーを知るには良いのかもしれないが、映画作品としてみた場合やはり不満が残るといわざるを得ないだろう。

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