ギター弾きの恋(1999/米)

監督 ウディ・アレン
出演 ショーン・ペン / サマンサ・モートン / ユマ・サーマン / ウディ・アレン

 なぜか知らないけれども(多分タイトルから。なぜこういうタイトルになったのだろうか、疑問。いいタイトルとは思えない。)、ギター一筋で恋愛なぞしたことない、ビジュアル的にはウィーザーのリヴァース・クオモ君みないなのが初めて恋する話なのかとおもいこんでいて、実際見てみたらぜんぜん違った。

 いつも派手派手の服を着て、派手な車に乗り、酒を飲んではホテルやクラブでギターを弾く仕事をすっぽかしてしまう天才ギタリスト。自信満々でいつも自分を天才だ、天才だ、といっているけど「世界で二番。一番はフランスのジャンゴ」が口癖。女と酒と音楽が大好きな音楽の天才、というだけでものすごい魅力的で、これは面白くならないはずはなさそうだ。

 だが、感想を言えば、それほどでもなかった。もしかしたら、とっておもしろい話だったのかもしれないけれど、眠い状態で見たので完全に集中できなかったというのもあるとおもう。

 まず、ドキュメンタリー風にところどころ監督のウディ・アレンやジャズ研究家のコメントがはいるのだが、それはどうなんでしょう。あまり良いようには思えなかった。

 90分ちょいの短い映画で、とくに途中でつまらないところもなかったのだが、何となくただなんとなく終わったという感じ。

 ところどころ挿入されるギター弾きのシーンとその音が抜群にうつくしかった。

 主人公とつき合うことになった、頭が弱く、口がきけないハッティ役のサマンサ・モートンが抜群にかわいらしい。とくにパンとか食らっているところや、歯を見せずにニッコリ笑うところなどは、もうダメってくらいにかわいい。主役のエメット・レイを演じたショーン・ペンもひげの怪しさがいい感じだった。

 ギターを実際弾いているのはアメリカのギタリスト、ハワード・アルデン(1958〜)という人だそうだ。
 

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